東京都で3日連続200人超の新型コロナ感染者・・・ってどのぐらいすごいの?
新型コロナウイルスが終息したかと思いきや東京の方でまたにわかに増え始めているようです。ついに3日連続200人を超えました。
第一波が直撃していたよりも多い、と書くとインパクトがあります。
ただ、割合だけで見た場合、「ここ最近の陽性者数は大したことないのではないか」とも考えてしまうのです。
感染者200名は多く見えますが、検査数(母数)が変わっている以上、単純に数で比較ができません。300人中200人陽性とでた場合と、4000人中200人陽性と出た場合では危機感が全く違います。
どのぐらい感染者数が増えているのか正確に知りたい場合、検査数と陽性者数の割合で出す方が正確に出せます。
そこで陽性者の数、検査数、陽性率なんかがまとまっているページないかなーと探していたら東京都がご丁寧に用意してくれていました。
たとえば東京都が出している陽性率という割合で比較すると、
(6/9) 陽性率1.6% 検査数:1551.4、陽性者数:23
↓
(6/19) 陽性率2.1% 検査数:1668.7 、陽性者数:75
↓
(6/29) 陽性率3.5% 検査数:1847.1 、陽性者数:86
↓
(7/9) 陽性率5.8% 検査数:2445.6 、陽性者数:134
確かに増えてはいますが、その割合は数%に過ぎません。
4月は陽性率が30%を超えた時もありました。そこと比較すると現在(5~6%)は第一波の頃の5分の1以下にまで陽性率が落ちています。
(4月は重症者しか回してないから陽性率が高かったのではないかという反論はありますが)
(4/9) 陽性率24.7 % 検査数:287.9、陽性者数:90
(4/14) 陽性率31.6% 検査数:281.9 、陽性者数:26
(4/19) 陽性率24.4 % 検査数:26、陽性者数:286.1
陽性率自体は増えているので危機感は持った方が良いと思いますが、感染者数が200名を超えたというだけで第2波が直撃しているかどうかは議論できないと思うのです。
また、緊急事態宣言を出すには「持続化給付金」やら「雇用調整助成金」やらで、企業や雇用者への補償をする必要も出てきます。
>4月に可決された20年度補正予算案によって、新型コロナウイルスの緊急経済対策として、23兆円の赤字国債発行が決定しました。
>
>そして、政府は家賃の支払いや、雇用の維持には更なる追加出費が必要だと、20年度第2次補正予算案を提出する予定です。
新型コロナウイルスの影響について考える時は、「感染者数」というキャッチーな数字だけに踊らされることなく、必要な数字を見て自分で考えることが大事です。
というわけでもう一度東京都のページのリンクを貼っておきます。
→ モニタリング項目(4)検査の陽性率,検査人数 | 東京都 新型コロナウイルス感染症対策サイト