一斗缶観測日記

PCやソフトの設定、Tipsなどを時折投稿します

泣いても笑っても生年月日は変わらない

前回の記事で上げた実年齢の変更を訴えた件の判決が下された。

itkansoku.hatenablog.com

 

肉体年齢が実年齢よりも若い(医者が判定したらしい)が、実年齢を若くしろと裁判を起こした事件だ。

 

まあ、十中八九認められないだろうと思っていたが、予想通り駄目だったようだ。

年相応にしか人は生きられない? 若返りは公的に認めずとの初判決 | ギズモード・ジャパン

 

裁判官の下した理由は主に2点。

  • 飲酒、結婚、選挙権、自動車免許など社会制度の多くは年齢に基づいており、それを自由に変えられてしまうと社会的な混乱が大きい。
  • 年齢による差別があるならばその他の方法でも解決できる

 

至極もっともな理由だ。原文のニュース記事的に言うと

こんな感じ。

In its judgement, the court said that granting the request would cause "all kinds of legal problems" by effectively erasing 20 years of events. It pondered what would happen to qualifications obtained in that time, or a driving licence issued, or a marriage solemnised.

If he felt discriminated against, the ruling said, there were other ways to resolve that under the law.

by BBC

 

また、裁判官曰く、

"Mr. Ratelband is at liberty to feel 20 years younger than his real age and to act accordingly,"

by NBC News

(※意訳:Mr. Ratelbandが49歳のように感じるのも、そのように振る舞うのも自由である)

 

 「個人のアイデンティティーをどこまで社会が許容するか」という観点からみると、面白い裁判だった。(実際、ただの売名行為じゃないかというのは置いといて)

結局、強引に社会制度(世界)を変えるよりも、意識(自分)を変える方が手っ取り早いということなのかもしれない。

 

ちなみに上告するらしいです。